ウスイロヒョウモンモドキ
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
草原性の蝶の中で今一番衰亡の危機にある蝶はヒョウモンモドキと このウスイロヒョウモンモドキだろう。ヒョウモンモドキは広島県のほん の一部で保護され、命を繋いでいる。ウスイロヒョウモンモドキは中国 地方の局限された場所にだけ辛うじて生息している。 蝶友に誘われて岡山県の草間台地に出かけた。ヒロオビミドリシジミ などゼフィルスの探訪が目的だったが、ぼくはこの蝶が気になってい た。 無理を言って、草間台地の一隅にある保護地に立ち寄ってもらった。 荒れたススキの生い茂る草原をかき分けたが、なかなか見つからなか った。時期もちょっと遅いので対面は叶わないのかなあと思っていた が、ふわっと草陰から舞い上がる蝶がいた。ウスイロヒョウモンモドキ だった。 その辺りを探してみると、4頭が見つかった。 保護地の環境も2年前と比べると少し荒れているように感じた。いろ いろな方が尽力されているが、保護もなかなかむつかしいのだ。 この蝶との再会にホッとし、なんとか命を繋いでほしいと願った。 |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2017年6月23日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2015年6月21日 岡山県新見市) |
岡山県の草間台地に行って来た。 一つは西日本のゼフィルスの観察、もう一つは草間台地で保護されて いるウスイロヒョウモンモドキに会うためである。 医師と妻から車の運転を禁止されてしまったので、息子の嫁にお願い してレンタカーの運転手をやってもらった。 今年は季節の歩みが早く、発生のピークは6月13日頃だったという。 発生地は食草のカノコソウが自生している草原である。草原と言って もススキと野茨が繁茂した草地で、おまけに「まむしに注意」という立札 があちこちにある。 地元の人たちやボランティアが年に何度か草刈りをやって守っている。 そうしないとあっという間にススキだけの原になって、カノコソウは消滅 してしまい、この蝶はいなくなってしまう。 炎天下、妻から「死ぬから止めなさい」と止められながら1時間半探し まわりやっとボロが1頭見つかった。 翌日も1時間、1頭が見つかったが、近づくとあっという間に逃げられ てしまった。遠くからわずか数カットしか写真が撮れなかった。 それでも初めての出会いにとてもうれしかった。 この蝶ももうあまり時間がないのかもしれない。何とか未来のために 残せないものだろうか。 |
ウスイロヒョウモンモドキ (2015年6月22日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2015年6月21日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2015年6月21日 岡山県新見市) |
ウスイロヒョウモンモドキ (2016年6月21日 岡山県新見市) |