ベニモンアゲハ


 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2016年11月9日 沖縄県石垣市)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2016年11月9日 沖縄県石垣市)
 
 石垣島に行って来た。行く前に妻がちょっと体調がすぐれなかったの
 だが、石垣に着いてから一日中冷たい飲み物を飲んでいて、それが
 さらに拍車をかけてしまった。温かいお茶でも飲みたいのだが、どこも
 ないのだ。
 二日目、西表島の林道を歩いていて、いかにも辛そうだった。
 夕方、「きょうは島の食事は食べたくない」という。ぼくはそれでもリゾッ
 トみたいなものでも食べてもらおうとイタリアンの店を探した。
 港の近くにその店があった。ローマっ子のフランコが経営している店だ
 った。残念ながらリゾットはなかったが、フランコはレンズ豆のスープと
 ニョッキのクリーム煮を勧めてくれた。妻も喜んで食べた。

 フランコは日本人の奥さんと結婚しており、二人の息子がいた。5年前
 石垣島にやって来たという。
 「時間がゆったり流れるのがいい。気に入っている。ローマには帰らな
 いよ」と話していた。

 石垣島の秋は蝶が少なく、ちょっとがっかりしたが、ベニモンアゲハが
 ゆったりと飛んでいて、それだけで心癒された。 
ベニモンアゲハ
 クベニモンアゲハ
(2022年11月10日 沖縄県石垣市)
ベニモンアゲハ
 ベニモンアゲハ
(2022年11月10日 沖縄県石垣市)
 
ベニモンアゲハ
(2019年5月15日 沖縄県石垣市)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2017年10月14日 沖縄県石垣市)
 
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2016年11月9日 沖縄県石垣市)
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2016年2月22日 沖縄県石垣市)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2016年2月22日 沖縄県石垣市)
 
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2013年10月28日 沖縄県石垣市)
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2014年10月19日 沖縄県本部町)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2014年10月19日 沖縄県本部町)
 
  日本に産する黒いアゲハチョウの仲間の中ではシロオビアゲハ
  と並んで”南の蝶”の雰囲気を湛えた蝶である。

  もともと日本に生息する蝶ではなくインド、フィリピン、ボルネオ、
  ジャワなどに見られる。日本に入ってきたのは東京オリンピック
  よりずっと後の昭和40年代のことである。

  その後次第に分布を拡大し、21世紀に入ってからは沖縄本島
  でも見られるようになった。

  「毒蝶」の一種としても知られ、赤い毒々しい色彩は鳥などへの
  警戒信号でもある。

  シロオビアゲハのメスはベニモンアゲハに擬態して紛らわしい。

  花によく来て、撮影は簡単と高をくくっていたが、意外や意外、敏
  感でちょっと苦労させられた。
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2009年10月14日 沖縄県石垣市)
ガンの告知を受けた。北アルプスに登ってタカネヒカゲでも撮影したい
なと思っていた頃だった。8月の末に手術を受けた、7時間に及ぶ大手
術で胃と周辺のリンパ節64個を切除した。

退院後、1か月半を過ぎ、どこか暖かいところで静養したいと思った。体
調はまだあまり良くなく、息子は「まだ無理だよ」と反対したが、沖縄・
久米島に行くことにした。

真っ白な砂浜、透明な海、心がゆったりとして行った。天気もあまり良く
なく、静養が目的だったので、蝶を追いかけることは控えていた。

それでも青空が広がって来ると、気持ちがうずうずとして、海と反対の
山の方に足が向かった。林道には白いセンダングサが咲き乱れてい
た。そこは蝶たちの楽園だった。

ボロが多いが時折、ベニモンアゲハがやって来た。

足どりがしっかりしていないぼくは重いカメラを持って夢中で追いかけ
た。

ガンのことなどどこかへ忘れていた。
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2011年10月19日 沖縄・久米島)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2013年10月28日 沖縄県石垣市)
 
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2015年10月14日 沖縄県石垣市)
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2015年10月14日 沖縄県石垣市)
ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2015年10月14日 沖縄県石垣市)
 
 ベニモンアゲハ
ベニモンアゲハ
(2015年10月14日 沖縄県石垣市)

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