タテハモドキ


タテハモドキ
タテハモドキ
(2007年10月29日 沖縄県那覇市)

   タテハモドキもいかにも南国育ちらしい蝶だ。

   橙色の翅にぎょろりと、こちらを見つめるような目玉模様
   がある。

   沖縄本島の南に世界文化遺産に指定されている「斎場
   御嶽」がある。

   「せーふぁうたき」と読み、琉球王国一番の聖地とされてい
   る。王国時代、「聞得大君(きこえおおきみ)」と言われた
   祭祀を司る女性が国の繁栄、国王の長寿、五穀豊穣、航
   海の安全などをここで祈願した。

   本島南部にはこうした聖地がいくつかあり、これらを巡礼
   する「東御廻り」(あがりうまーい)を行う人が絶えない。

   「斎場御嶽」でオーストラリア人の女性と出会った。

   母親が日本人、父親がオーストラリア人で20歳過ぎまで
   オーストラリアで育ったが、母の母国を知りたいと思って
   日本にやって来たという。

   今は渋谷に住み、働いている。

   「ここの雰囲気が好きで3回目です」というこの女性は沖縄
   や南西諸島に点在する”聖地”がすごく気に入っているとい
   う。今回も沖縄から石垣島を訪ねるそうだ。

   こんもりした森の中にあって、ところどころ東の海が眺めら
   れる「斎場御嶽」は南国にあって空気が涼やかで、凛とした
   雰囲気がある。

   花に止まって、こちらをじっと見つめるタテハモドキは「斎場
   御嶽」の”巫女”(みこ)のような感じがした。

   一生懸命写真を撮っていたら、女性はいつの間にか姿を消
   していた。
 タテハモドキ
タテハモドキ
(2022年11月12日 沖縄県石垣市)
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タテハモドキ
(2019年10月17日 沖縄県石垣島)
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タテハモドキ
(2018年6月23日 沖縄県中城村)
タテハモドキ
タテハモドキ
(2007年10月30日 沖縄県南城市)
タテハモドキ
タテハモドキ♂(夏型)
(2007年10月29日 沖縄県那覇市)
 タテハモドキ
タテハモドキ
(2013年10月27日 沖縄県西表島)
 タテハモドキ
タテハモドキ
(2013年10月26日 沖縄県石垣市)
タテハモドキ
タテハモドキ
(2014年10月16日 沖縄県南城市) 
タテハモドキ
タテハモドキ
(2014年11月28日 沖縄県石垣島)
 
タテハモドキ(秋型)
タテハモドキ(秋型)
(2014年11月28日 沖縄県石垣島)
 


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