リュウキュウムラサキ
リュウキュウムラサキ♀ (2007年10月29日 沖縄県那覇市) |
那覇市内の丘を蝶を求めて歩いているとき、小さな川 に張り出している木の枝にリュウキュウムラサキが止 まっていた。 他の蝶が近づくと、警戒して”出撃”する。 縄張り意識がとても強い。 ”敵”を追い出すと、また、近くの枝に戻って来て、じっと 見張っている。 翅の裏の白い帯が木の葉の緑とよくマッチしていて、 やはり南方系の蝶だなと思う。 わが国には「世界遺産」が19ある。(2015年現在) 知床や屋久島などの世界遺産も素晴らしいが、沖縄の 琉球王国のグスクとその関連遺跡も捨てがたい魅力 を持っている。 首里城や斎場御嶽(せいふぁあうたき)、中城城址など 全部で12箇所ある。 1400年代から栄えた琉球王国は明治維新まで400 年以上続いた王国だった。明治になってすぐ薩摩藩に 組み込まれ、その後の”琉球処分”で鹿児島県に編入 された。 第2次大戦の悲劇といい、沖縄にはいつも深い哀しみ の歴史がある。 リュウキュウムラサキには華やかさの中に、どこかそん な哀調があるような気がする。 |
リュウキュウムラサキ (2022年11月11日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2022年11月11日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2019年10月31日 沖縄県与那国町) |
リュウキュウムラサキ (2019年11月2日 沖縄県与那国町) |
リュウキュウムラサキ (2019年11月2日 沖縄県与那国町) |
リュウキュウムラサキ (2019年5月13日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2019年5月15日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ♀ (2007年10月29日 沖縄県那覇市) |
リュウキュウムラサキ♀ (2007年10月29日 沖縄県那覇市) |
このリュウキュウムラサキは南方系の蝶である。フィリピン系とかパラ オ系とか翅の模様はそれぞれ派手に違うので採集者は台風の後など を狙って八重山などにやってくる。 リュウキュウムラサキ、メスアカムラサキ、マルバネルリマダラなどは 一時的に発生を繰り返し、何年かにわたってよく見かける年もあった。 しかし、ここ数年は何故か発生数が極端に減っている。 原因は良くわからない。 それがことしは林道を歩いていると、目の前にふわっとリュウキュウム ラサキが飛び出してくる。枝先や路上にすぐ止まるが、意外と敏感で近 づくとすぐ飛び立つ。 マルバネルリマダラもカラスザンショウに来ているところを撮影すること が出来た。台風の影響で蝶の数が極端に少なかったが、これは幸運な のだろう。 息子夫婦と観光半分の観察だったが、かなり無理やわがままを言って 蝶に比重がかかった。それを受け入れて楽しんでくれた息子夫婦にも 感謝したい。 |
リュウキュウムラサキ (2018年6月23日 沖縄県中城村) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県竹富町) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県竹富町) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県竹富町) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2015年10月12日 沖縄県竹富町) |
リュウキュウムラサキ (2017年10月14日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2017年10月14日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2017年10月14日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ (2017年10月14日 沖縄県石垣市) |
リュウキュウムラサキ♂ (2016年11月8日 沖縄県石垣市) |