ヒオドシチョウ


ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2007年3月28日  神奈川県石砂山)

   ギフチョウのシーズン、山道で日光浴している姿をよくみかけ
   る。足音に気づくと、ぱっと飛び立つ。

   名前の由来は鎧(よろい)の緋縅(ひおどし)からきていると
   いう。初陣を前にした若武者が着ける鎧のように、オレンジ色
   の羽はとても鮮やかだ。

   6月頃から現れるが、なかなかその姿を見ることができない。
   越冬後のものの方がむしろ目に触れる機会が多いのではない
   だろうか。

   タテハチョウに共通して長い冬を越した個体はかなり痛み、そ
   の生命力はすごいものがある。春姿を見せた後、エノキなどに
   産卵をし一生を終えていく。

   全国に分布、個体変異もあまりなさそうだが、標本箱いっぱい
   にヒオドシチョウがずらっと並んでいたら美しいだろうなと
   連想してしまう。

   もっともぼくは採集派ではないのだが…。
 
ヒオドシチョウ
(2019年6月2日 東京都八王子市)
ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2015年6月7日 栃木県)
 
ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2015年6月7日 栃木県)
 
 ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2014年6月21日 山梨県北杜市)
ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2013年6月23日 山梨県北杜市)
ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2013年6月23日 山梨県北杜市)
 
ヒオドシチョウ

   那須にある動物公園の金網にヒオドシチョウが止まっていた。

   しばらく羽を休めると、どこかへ飛んでいって、また、同じところ
   に戻ってくる。よっぽど金網が気に入ったようだ。

   中にはオオタカなど猛禽類が入っており、突かれたり食べられ
   たりするのではないかと心配になったが、それはどうやら杞憂
   のようだった。

   タテハチョウには不思議なことだが金属に止まる”クセ”がある。
   おもしろい現象だ。

   ある時、茅が岳の林道を歩いていると、工事用のトラクターの
   タイヤや放置されてあった軍手に何頭かが群れていたことも
   あった。

                 (2006年7月8日   栃木県那須)
ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2015年4月18日 長野県安曇野市)
 
 ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウ
(2018年6月30日 福島県猪苗代町)


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