ウラナミシロチョウ
ウラナミシロチョウ (2013年10月28日 沖縄県石垣市) |
ジャック・プレヴェールの詩集を読んだのはいつだったろうか。 シャンソン「枯葉」の詞を書いたフランスの詩人である。 松任谷由美のドキュメンタリーをぼんやり見ていたら、ユーミンが プレヴェールのことを語っていたので途端に目が覚めた。 プレヴェールの詩の中で、とりわけ気に入っているのがある。 「夜のパリ」だ。 三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなかで はじめはきみの顔を隈なく見るため つぎはきみの目を見るため 最後はきみのくちびるを見るため 残りのくらやみは今のすべてを想い出すため きみを抱きしめながら (小笠原豊樹訳) 究極の愛の詩と言えないだろうか。 ウラナミシロチョウはウスキシロチョウとよく似ている。 しかし、翅全体にあるさざなみのような模様はどこか遠い海か、 暗闇の中の愛の囁きのようにも思える。 今からフランス語でも勉強しようか。 |
ウラナミシロチョウ (2019年11月5日 沖縄県石垣市) |
ウラナミシロチョウ (2013年10月26日 沖縄県石垣市) |
ウラナミシロチョウ (2014年11月28日 沖縄県石垣島) |
ウラナミシロチョウ (2014年11月28日 沖縄県石垣島) |