ミヤマシロチョウ
ミヤマシロチョウ (2007年8月1日 長野県浅間山系) |
高山のお花畑をふわりふわりと優雅に飛ぶ。 その姿は高山蝶の”女王”そのものだ。 白い清楚な翅の色はダイアナ妃を思わせる気品を湛えて いる。 かっては八ヶ岳、入笠山、北アルプスなどでは夏の風物詩 のように優雅な飛翔が見られた。 八ヶ岳では激減し、入笠山ではその姿を見ることは稀にな ってしまった。上高地もキャンプ場の建設などで、”絶滅”と 言われるほど減ってしまった。 天然記念物に指定され保護されているが、心無い採集者が 後を絶たず、”採集圧”が原因になっていることもある。 食樹ごと切られて、幼虫の巣が持ち去られるケースも多い。 なんとか保護して、絶滅しないようにしたい蝶のひとつだ。 |
ミヤマシロチョウ (2021年7月19日 長野県東御市) |
ミヤマシロチョウ (2021年7月19日 長野県東御市) |
ミヤマシロチョウの交尾 (2021年7月19日 長野県東御市) |
ミヤマシロチョウの交尾 (2021年7月17日 長野県東御市) |
ミヤマシロチョウ (2007年8月1日 長野県浅間山系) |
ミヤマシロチョウ (2007年8月1日 長野県浅間山系) |
ミヤマシロチョウ (2007年8月1日 長野県浅間山系) |
ミヤマシロチョウ (2007年8月1日 長野県浅間山系) |
ミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
浅間山地のある山を訪れた。 ミヤマシロチョウを観察するのが目的だ。先週常念岳に登って脚の痛 みもまだ残っている。体調もいまひとつ。 それでも出かけたのには理由がある。 僕の蝶の師匠とも言えるTさんからメールを頂いた。この暑さのせいも あるのだろうが、体調を崩されたという。 師匠は毎年夏、この浅間山地に出かけミヤマシロチョウを撮影するの を楽しみにしている。それがことしは出かけられない。残念さがあふれ たメールだった。 それなら僕が代りに行って、現地の様子を見て来よう。まあ、いわば”代 参”?である。 常念の疲れが残っていたのか、前日からお腹の調子がよくない。それ でもなんとかなるだろうと考えた。山を登ってすぐ、登山靴の靴底がぱ かっと剥がれるトラブルにも見舞われた。 あまり無理はしないで脇道に入ると、アザミの花がいっぱい咲いてい た。そこにミヤマシロチョウがやって来た。うれしかった。 地元の「守る会」の方のパトロールに会った。今年は去年の10分の1 以下の発生だという。 Tさんが暑い夏を乗り切って、来年はまた復活したミヤマシロチョウを 撮影している姿を思い浮かべた。 ”代参”の役目も果たせたかなと思 った。 |
ミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
ミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
産卵するミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
ミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
飛翔するミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
飛翔するミヤマシロチョウ (2015年7月26日 長野県浅間山地) |
ミヤマシロチョウの集団吸水 (2021年7月17日 長野県東御市) |