クロテンシロチョウ
クロテンシロチョウ (2011年12月4日 沖縄県石垣島) |
クロテンシロチョウのことを図鑑で調べていたら学名が Leptosia nina であることを知った。 nina というのはきっと美人で可憐な女性の名前なのだろう。 ぼくが大好きなnina はニーナ・アナニアシヴィリである。 ボリショイの偉大なプリマ・バレリーナであり、後年はABT(アメリ カン・バレエ・シアター)のプリマを16年も務めた。 ずっと前になるがニーナの「ドン・キホーテ」の舞台を見たことが ある。 その輝くような美貌、美しい肢体はまさに圧倒的で、ニーナが演 じた町娘キトリは今でも瞼に焼き付いている。 今、ニーナは故国グルジアの国立バレエ団で芸術監督を務め ている。 石垣島の林道でクロテンシロチョウを見つけた。 ヒメシロチョウのように可憐で、はかなげに飛び、花に止まった。 それでも近づくと意外に敏捷に逃げ去って行った。 ルソンカラスアゲハの学名はPapilio chikaeである。 いろいろあったようだが、chikaeは記載者の母親の名前チカ から取ったものである。 クロテンシロチョウの学名を記載したFabriciusにとって、nina はどんな女性だったのだろうか。 |
クロテンシロチョウ (2019年11月1日 沖縄県与那国町) |
クロテンシロチョウ (2019年11月3日 沖縄県与那国町) |
クロテンシロチョウ (2019年11月4日 沖縄県与那国k町) |
クロテンシロチョウ (2016年11月9日 沖縄県石垣島) |
クロテンシロチョウ (2016年11月9日 沖縄県石垣島) |
クロテンシロチョウ (2016年11月9日 沖縄県石垣島) |
クロテンシロチョウ (2011年12月4日 沖縄県石垣市) |
クロテンシロチョウ (2009年10月12日 沖縄県石垣市) |
クロテンシロチョウ (2010年3月14日 沖縄県石垣市) |
クロテンシロチョウ (2014年11月27日 沖縄県石垣島) |
喪中ハガキが例年になく多かった。 これまでは父や母などの訃報を知らせるものがほとんどだった。多くは 90歳以上の高齢で天寿を全うしたという感じだった。 それがことしは夫や妻を亡くしたという悲しい連絡があった。考えればも うそういう年齢なのだ。 中でも友人からのハガキには泣かされた。 妻が亡くなりました。67歳。家族にとっても早すぎる別れでした。 乳がんを患って25年。痛みとうまく付き合いながら帽子を創り、家事を こなし、旅行も楽しんできました。でも最期は右腕の自由と体力を奪わ れ、病院から在宅医療に切り替えても、悔しさが込み上げる日々のよう でした。 「なぜ私なの」「私、逝っちゃうの…」。夜の暗がりの中で、大きな眼で問 いかけられました。しばらくして「ありがとうございました」「後はお願いし ます」と囁き声に替わったことも。家で過ごした43日間、よく対話しまし た。… つらい年の瀬である。 |
クロテンシロチョウ (2014年11月26日 沖縄県石垣島) |