ウラナミアカシジミ


 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2012年6月5日 千葉県千葉市)

   アカシジミと並んでこの蝶は雑木林の女王の趣がある。

   黒のゼブラ模様があでやかで美しく、”モンパルナスの女王”
   と呼ばれたエコール・ド・パリのキキを勝手に連想したりする
   のだ。

   6月に多く見られるが、アカシジミより発生は1週間ほど遅い
   ようだ。

   かってこの蝶は東京でも雑木林があれば見ることが出来たが、
   クヌギ林の更新がなくどこも古い木ばかりになって、発生がめ
   っきり減ってしまった。

   狭山丘陵では古木を伐採してひこばえから新芽を出させると
   いう手入れが比較的よく行われており、ウラナミアカシジミも
   生息数が多い。

   といっても、長い竿を持って採集するのならばいいのだが、写
   真となるとそうはいかない。

   高いところに止まっている女王さまを見上げて、ため息をつく
   のが関の山だ。

   梅雨入り目前のある日、千葉市の堤防沿いの小さな林を散策
   した。ちょうど、クリの花が満開で匂うような独特な香りにむせそ
   うだった。しばらくすると1頭のウラナミアカシジミがひらりと舞い
   降りた。ちらりとのぞいたオレンジ色の翅表は宝石のようにまば
   ゆかった。
 ウラナミアカシジミ(飛翔)
ウラナミアカシジミ(飛翔)
(2020年6月10日 栃木県真岡市)
 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2021年5月30日 千葉県千葉市)
 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2014年6月4日 千葉県千葉市)
 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2020年7月8日 北海道北広島市)
 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2020年5月28日 千葉県千葉市)
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2019年5月26日 千葉県市原市)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2019年5月26日 千葉県市原市)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2018年5月20日 千葉県市原市)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2018年5月20日 千葉県市原市) 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2018年5月20日 千葉県市原市)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2018年5月20日 千葉県市原市) 
 ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2016年6月12日 新潟県三条市)
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2014年6月4日 千葉県千葉市)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2014年6月4日 千葉県千葉市)
 
   千葉市、船橋市は宅地開発がすさまじく、蝶の生息地が急激に
   失われている。

   それでも小さな雑木林にしがみつくようにアカシジミやウラナミア
   カシジミがかろうじて生き残っている。

   梅雨の雨がやってくるという予報に、「はてどうしよう」と迷ったが
   雑木林に出かけてみた。

   クヌギ林の下草に、赤い蝶がいるのが見つかった。

   ボランティアのおばさんたちが「蝶の撮影ですか?」と集まって
   来て「わあ、きれいねえ」と大声を上げている。

   その声にびっくりしたのか、ウラナミアカシジミはあっという間に
   クヌギの梢の方に飛び去って行ってしまった。
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2007年6月8日 千葉県千葉市)
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2008年6月14日 千葉県千葉市)
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2008年6月14日 千葉県千葉市)
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2015年6月7日 栃木県) 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2015年6月7日 栃木県) 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2015年6月7日 栃木県)
 
ウラナミアカシジミ
ウラナミアカシジミ
(2018年6月30日 福島県猪苗代町) 


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