タイワンクロボシシジミ
タイワンクロボシシジミ (2012年5月4日 沖縄県南城市) |
台湾は日本にとって大切にお付き合いしたい「国」だ。 先日、台湾である日本人を偲んで墓前祭が営まれた。追悼の式には 台湾の副総統をはじめ700人もの人が参列した。 日本統治時代、台湾南部で烏頭山ダムの建設に尽力した八田與一で ある。このダムの建設で台南一帯は豊かな穀倉地帯になり、台湾では 八田の業績を学校教育で取り上げている、と産経新聞が報じていた。 どこかの国のように歴史的にありえない従軍慰安婦の像を建てるよう なこととはまったく違う豊かな知性がそこにはあるのだ。 東日本大震災の時、台湾はいち早く救援の募金に乗り出し、160億 円もの寄付を寄せてくれた。平均所得160万円のこの国で考えれば 世界で一番の募金だった。 それを日本は震災一周年の式典で大変非礼なもてなしをしてしまった。 蝶愛好家にも台湾はどこか懐かしい。 ワタナベアゲハやカノミドリシジミといった日本人の名前をつけた蝶も いる。 この蝶の爽やかな斑紋を見ていると台湾の人たちの知性を垣間見る 気がしてくる。 |
タイワンクロボシシジミ (2022年11月11日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2012年5月4日 沖縄県南城市) |
タイワンクロボシシジミ (2010年3月14日 沖縄県石垣市) |
萬葉の流れこの地に留めむと生命のかぎり短歌詠みゆかむ (呉建堂) 日本が台湾を統治していたのは1895年から1945年までの 50年間である。 この統治について是非を語る立場にないが、この時代に日本 語教育を受けた人たちの間に、今も日本の文化を愛し、その 思いを短歌で語り継いでいる人たちがいる。 「台湾万葉集」と言われわが国でも紹介されている。 中国とは違う、どこか穏やかな民族の心がある。 この蝶は八重山では2月頃から11月まで姿が見られる。 翅の表は黒褐色で面白みがないが、裏は清純な白い地に黒点 が散りばめられている。 似たような斑紋の蝶にリュウキュウウラボシシジミ、対馬にのみ 産するツシマウラボシシジミがいる。 蝶の愛好家にはどちらも垂涎の蝶と言えるだろう |
タイワンクロボシシジミ (2018年6月23日 沖縄県中城村) |
タイワンクロボシシジミ (2016年11月6日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2016年11月9日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2013年10月28日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2009年10月12日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2009年10月12日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
タイワンクロボシシジミ (2015年5月7日 沖縄県石垣市) |
タイワンクロボシシジミ (2015年5月8日 沖縄県西表島) |
タイワンクロボシシジミ (2015年5月8日 沖縄県西表島) |
タイワンクロボシシジミ (2015年5月8日 沖縄県西表島) |