シロウラナミシジミ
シロウラナミシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
山本周五郎の名作に「さぶ」がある。 経師屋の職人、栄二は腕利きの職人で将来も見込まれていたが、得意 先で身に覚えのない盗みの疑いをかけられ 、店を追われる。 自暴自棄になった栄二は復讐心の塊になり、得意先に乗り込むが逆に 叩き出され、石川島の寄場に送られる。 ここでも彼は心を開こうとはしないが、ある時護岸工事中に崩れた石の 下敷きになる。満ちてくる潮に死を覚悟するが、人足たちの必死の救助 で命を救われる。栄二はこれまでの自分勝手な小さな心を悔い改める。 寄場を出て、栄二はおすえと祝言を上げる。しかし、仕事がまったくない。 酒に酔って思わず「女房に稼がせるようになったら男はおしまいよ」と 愚痴る。 それを聞いた酌婦のおのぶが「ずいぶんな思い上がりね」と意見をする 場面がある。 「夫婦になれば一心同躰とさえいうじゃないの。女房が稼げば男はだめ になるなんて、それは男が稼いで女を養ってやる、っていう思い上がっ た考えよ。亭主が仕事にあぶれた時、女房が稼いでどうして悪いの。男 だって女だって同じ人間じゃないの。この世で男だけがえらいわけじゃな いのよ」 本当にそうだ、と僕も思った。以前は自分もそうだった。今は自分が胃ガ ン、妻が大腸ガンと闘っている。お互いに体調の悪い日はかばい合い、 支え合って生きている。 今回は妻は来れなかったが、こうして西表島で蝶と戯れることが出来る のも妻のお蔭だと改めて思うのだった。 |
シロウラナミシジミ (2022年11月12日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2022年11月12日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2019年11月5日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2019年5月15日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2019年5月15日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミの産卵 (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
シロウラナミシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
シロウラナミシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
シロウラナミシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
シロウラナミシジミ (2014年11月26日 沖縄県西表島) |
シロウラナミシジミ (2017年10月14日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2017年10月13日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2017年10月13日 沖縄県石垣市) |
シロウラナミシジミ (2017年10月13日 沖縄県石垣市) |