サツマシジミ
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミのサツマとは勿論、薩摩(鹿児島)のことである。 南国の清らかな男の魂のような感じがする蝶である。 逆光で日の光を受けているこの蝶は翅の裏の白さが浮き出てハッとす る美しさがある。 室戸岬はこの蝶の産地として知られ、秋が深まって来るとこの蝶の姿 を求めて全国から採集者がやってくる。 すぐ近くには空海が若い頃修業した「御厨人窟(みくろど)」がある。 岩窟の奥から外を見ると、そこには青い海と真っ青に澄んだ空だけが 広がっている。空海という名はそこから生まれたという。 徳島から室戸に向かう道にはお遍路さんの姿が絶えない。 日和佐の23番札所から室戸岬の24番札所までは75キロもあって、 3日の行程である。 それでも高齢の夫婦、女性一人、中には外国人の姿もあってひたすら 黙然と歩いている。 お遍路さんの眼に止まるかどうか分からないが、この蝶はお遍路さん を優しく守るように白い翅をきらめかせて飛んでいる。 |
サツマシジミ (2015年10月2日 徳島県海陽町) |
サツマシジミ (2015年10月2日 徳島県海陽町) |
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月2日 徳島県海陽町) |
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月1日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月2日 高知県室戸市) |
サツマシジミ (2015年10月2日 徳島県海陽町) |
サツマシジミ (2015年10月2日 徳島県海陽町) |