カラスシジミ
カラスシジミ (2012年8月5日 長野県佐久穂町) |
我家はガン夫婦になってしまった。 昨年胃ガンを宣告された時も驚いたが、妻は「私になんでも任しとい て」と言ってくれ、体調の良くない僕のことをかいがいしく世話してくれ ていた。 その妻が緊急入院してしまった。 直腸ガンだった。そのまま手術になった。僕よりガンは進行していた。 目の前が真っ暗になる思いだった。 僕も妻も自覚症状がまったくなかった。だからガンは怖い。 大雪山に登りウスバキチョウと対面を計画していた僕は急遽旅行を キャンセル、毎日病院通いをして妻を励ました。 なんとか退院出来、息子が温泉でも行こうかと誘ってくれた。 5歳の孫を連れて久しぶりの旅行になった。 退院間もなくで心配したが、妻もうれしそうだった。 宿は静かで、夜庭にタヌキやテンが現れる。朝は小鳥たちが餌台に 集まって来る。ゆったりした時が流れていた。 すぐ近くの林道でカラスシジミが舞っていた。 これからは妻と僕とお互い助け合って、2人3脚の人生が始まる。 |
カラスシジミ (2020年7月10日 北海道札幌市) |
カラスシジミ (2018年7月20日 北海道小樽市) |
カラスシジミ (2018年7月20日 北海道小樽市) |
カラスシジミ (2012年8月5日 長野県佐久穂町) |
カラスシジミ (2011年7月16日 長野県軽井沢町) |
なでしこJAPANの快挙には本当に感動した。 夜中の3時に起きて、テレビの中継に見入ったが、正直アメリカの 怒涛のような攻撃に、これはかなわないなと思っていた。 でも1点取られても、取り戻す。その執念はすごかった。 延長前半、ワンバク選手得意のヘディングでまた点が取られた時 は、さすがにそのパワー、テクニックに感嘆した。これで終わりだな あと思った。 しかし、終了間際の沢選手の奇跡とも言えるゴール。なんというこ とだろう。素晴らしく涙がこぼれた。 日本サッカーのシンボルマークは八咫カラスである。熊野那智神社 が所縁の神社で必勝祈願もしていたから、神さまも応援したのだろ う。 軽井沢の林道を歩いていたら、ひっそりと奥ゆかしくカラスシジミが 葉の上に止まっていた。 大和撫子のような控えめな感じだった。 昔、八ヶ岳の麓、原村でカラスシジミがたくさん飛んでいるのを見たこ とがある。あの情景は今は、どうなっているのだろうか。 (2011年7月) |
カラスシジミ (2011年7月16日 長野県軽井沢町) |
カラスシジミ (2014年7月6日 北海道千歳市) |