シロオビヒメヒカゲ
シロオビヒメヒカゲ (2009年7月26日 北海道上川町) |
フランスの詩人は小粋な詩を残してくれる。 ジャン・コクトーの「耳」はこうだ。 私の耳は 貝の殻 海の響きを 懐かしむ 堀口大学の訳も素晴らしいのだが、サザエなどに耳を当てると どこか海の音が聞こえるのは誰もが経験したことだろう。 蝶ファンにはもうおなじみだが、ルナールの「博物誌」には、蝶と いう題で短詩がある。 二つ折れの恋文が 花の番地を探している シロオビヒメヒカゲを見ているとパリのエスプリといった香りを感 じる。この蝶の斑紋はとても小粋なイメージが漂っている。 北海道の特産種で7月頃姿を見せる。 コクトーが愛したコートダジュールを訪ねたことがある。 イタリアの国境近くのマントン市の市庁舎にコクトーの描いた画 があった。椅子に座ってじっと対面していると海鳴りのようなもの が聞こえてきた。 外へ出るとオレンジの実があちこちに実り、ミモザの黄色い花が 咲いていた。 |
シロオビヒメヒカゲ (2023年6月15日 北海道上川町) |
シロオビヒメヒカゲ (2023年6月15日 北海道上川町) |
シロオビヒメヒカゲ (2009年7月26日 北海道上川町) |
シロオビヒメヒカゲ (2009年7月26日 北海道上川町) |
シロオビヒメヒカゲ (2009年7月26日 北海道上川町) |