ギフチョウ(2013年)
ギフチョウ (神奈川県相模原市) |
ギフチョウと最初に出会ったのは神奈川県の中津川渓谷だった。 もう半世紀以上前のことになる。 いとこたち3人で、小田急で厚木まで行き、そこからバスに乗って半原 で下車。渓谷沿いの道を歩いて行った。間もなく木漏れ日が射す杉林 があり、そこに入って行くとギフチョウが舞っていた。 その日はギフチョウが何頭か採集でき、3人は喜んで帰宅した記憶が ある。 その頃は厚木近くの白山や今は団地になってしまったが、鳶尾山など にもギフチョウはいた。 高尾山の梅ノ木平や橋本近くの小倉山、相原なども採集に歩いたこと があった。 それからずっと蝶とは無縁だった。 でも、春になると桜が咲き、ギフチョウのことが気にかかる。 カメラを持って相模原市のポイントに出かけるのがここ数年の恒例にな った。 今年は桜の開花がとても速かった。 その日は月曜日で平日だったが、カメラを手にした人たちが30人近く いた。気温はちょっと低かったが、薄日が射すとギフチョウが姿を見せ スミレなどに吸密にやって来る。 昨日、一昨日は肌寒い悪天候、明日、明後日は雨の予報で、ギフチョ ウたちは今日、少しでも栄養を摂って命を繋ぎたいと思っているのだ。 珍しいことに、マメザクラ、馬酔木、つつじが揃って咲き誇っていた。 そこにギフチョウたちが集まって来るのだった。 ギフチョウが姿を見せると、カメラマンたちがどっと集まる。 押し合い、へし合いだ。 自分もその一人。思わず苦笑が漏れるのだった。 |
ギフチョウ (神奈川県相模原市) |
ギフチョウ (神奈川県相模原市) |
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海外旅行でイタリアが人気だ。北も南も、シチリア島もいいが、やはり フィレンツェ、ベネチアが極め付けだろう。僕は中でもベネチアの島々 をお勧めする。 サンマルコ広場の喧騒を離れてヴァポレットに乗る。ガラスの島として 知られるムラーノ島、レースとカラフルな家々のブラーノ島、「ヴェニス に死す」の舞台になったリド島などが名高いが、小さなトルチェッロ島 は忘れがたい。 船着き場を降りて運河沿いの小道を歩いていく。のどかでどこかアル ルのゴッホの跳ね橋を思わせる風景が続く。ヘミングウェーが愛した ホテルはその先にあった。わずか6室の小さなホテルだが、もてなしは 最高でエリザベス女王やダイアナ妃も訪れたことがあるそうだ。 昼は魚を釣り、夜は暖炉のそばでブランデーを傾けながら、ヘミング ウェーは小説の構想を練ったという。 この島はベネチアの起源になった島だ。大聖堂の聖母のモザイクは 須賀敦子も書いているが静謐で美しい。今は壊れて廃墟になってい る洗礼堂の跡に大きなトカゲがじっとしていた。そばで小さな白蝶がも つれるように飛んでいたのが記憶にある。 この島からすぐ近い、サンジョルジョ・マッジョーレ島の鐘楼からベネチ アを眺望する大パノラマは息を飲むほどに美しい。 ベネチアに行ったら是非訪れて欲しい島だ。 |
ギフチョウ (神奈川県相模原市) |
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