キアゲハ
キアゲハ (2006年8月7日 長野県入笠山) |
ナミアゲハとよく混同されるこの蝶は高山の見晴らしの良い 頂上がとても好きだ。 2000メートルにはちょっと足りないが、1955メートルの入 笠山は花の山だ。 ゴンドラで安直に登って、10分も歩くと花が咲き乱れる入笠 湿原がある。ノアザミ、クガイソウ、ヤナギラン…。 のんびりと1日を過ごしたい気持ちになる。 「夜は満天の星で最高ですよ」 近くの小屋の主人が言っていた。 ここからきついが、もうひと登りすると360度大展望の頂上 にたどり着く。 夏の日差しにはあはあ、息を切らせて頂上にたどり着くとこ の蝶が出迎えてくれた。 岩がごつごつした頂上を猛スピードで飛び回り、岩の上にち ょこんと止まると、また、猛スピードで飛ぶ。 他の蝶がやってくると「ここはぼくの縄張り」とでもいうかのよ うに追いかけていく。 高山のキアゲハは都会で見るのとちがって生き生きとして 元気いっぱいだった。 |
キアゲハ♀ (2020年4月11日 千葉県市川市) |
キアゲハ (2020年4月11日 千葉県市川市) |
黒岳山頂のキアゲハ (2016年7月25日 北海道大雪山・黒岳) |
キアゲハ (2019年9月19日 長野県南牧村) |
キアゲハ (2018年9月17日 千葉県印西市) |
キアゲハ (2018年9月17日 千葉県印西市) |
キアゲハ (2017年7月23日 北海道上川町) |
キアゲハ (2010年8月8日 山梨県甲州市) |
キアゲハ (2009年4月22日 東京都文京区) |
ミツバはウドやセリ、フキなどと並んで日本原産種の野菜の一つ である。 根っこをつけたまま出荷され、スーパーなどで売られている。 根を水を入れたビンなどに挿しておくと、また旺盛に葉が出てきて 料理に簡単に使える。 我が家ではそれを庭に植えておいたら、種を飛ばしてあちこちに ミツバが育って、ずいぶん重宝している。 あるとき、ミツバに小さな幼虫が8匹ついていた。 ナミアゲハの幼虫に似ているが、かんきつ類ではないので、こち らは明らかにキアゲハの幼虫である。昔はニンジンの畑などもあ ったのでそこでキアゲハの幼虫が見つかった。 幼虫はどんどん大きくなり、蛹になって梅雨の晴れ間、我が家の 庭で羽化した。とても美しいキアゲハだった。 しわしわだった翅も30分もするとしゃんと伸び、美しいキアゲハは 曇り空を元気に飛び立って行った。 |
キアゲハ (2012年9月3日 千葉県船橋市) |
キアゲハ (2012年9月3日 千葉県船橋市) |
(2006年9月2日 長野県湯の丸高原) |
キアゲハ (2008年5月18日 東京都桧原村) |
キアゲハ (2013年5月26日 北海道音更町) |
キアゲハ (2014年7月29日 長野県白馬村) |
キアゲハ (2014年9月4日 千葉県船橋市) |
キアゲハ (2014年9月4日 千葉県船橋市) |
キアゲハ (2015年6月2日 北海道帯広市) |
キアゲハ (2015年6月14日 北海道上川町) |
キアゲハ (2015年6月14日 北海道上川町) |
キアゲハ (2015年8月16日 山梨県富士吉田市) |
生前整理を進めている。 僕が死んだあと、ため込んでいるものを処理する負担を家族にはなる べくかけたくないからだ。 書籍類は1000冊ほどを処分した。貴重なものは近くの図書館に持って 行ったが、大半は「いらない」と拒絶された。永井荷風全集、堀辰雄全 集、ヘミングウエイ全集などだ。 おまけに中年過ぎの司書が「ながいかふう」を漢字でかけないのには 驚愕した。残りは柏市の古書店に来てもらったが、ここでも世界古典 文学全集などは断られた。「すぐ売れればいいけど、長く置く場所がな いんですよ」と言われた。大部分はBOOK OFFに持って行った。女子 高生みたいな店員が仕分けして、ここでも稀覯本は断られた。 「捨てて下さい」と言って置いて来たが、後日結構な値段がついて書棚 に並んでいた。 若い頃やっていた蝶の標本箱が50箱ほどあった。これが難問だった。 学術的に貴重なものなどなく、自分にとっては貴重な宝物だが、僕の 死後は単なるがらくたにしか過ぎない。 お付き合いのあった北海道の学校の先生が引き受けてくれることにな った。教材として少しでも僕の宝物がお役にたてるのならこんなにうれ しいことはない。 |
キアゲハ (2015年8月6日 長野県南牧村) |
吸水するキアゲハ (2017年7月21日 北海道千歳市) |
吸水するキアゲハ (2020年5月30日 千葉県松戸市) |