シロミスジ

シロミスジ
シロミスジ
(2015年10月13日 沖縄県与那国町) 
 2015年9月28日、与那国島を襲った台風21号は観測史上4番目の
 81.1メートルの瞬間最大風速を記録した。民家200戸が全半壊し、
 電柱40本が倒れるという被害をもたらした。

 2週間後にぼくらは島を訪れたのだが被害の爪痕はまだ生々しく、島
 の東端にある風力発電の風車の羽根が無残に折れていたり、倒壊し
 た電柱、吹き飛んだ赤い屋根瓦の散乱などが見られた。

 島に渡る時「島の食堂はやっていませんから」と言われた。
 この暴風雨ではひとたまりもなかったのだろう。どこの林道を回っても
 蝶などまったくいなかった。

 風のない陽だまりのセンダングサにわずかにナミエシロチョウ、クロボ
 シセセリ、それに渡りの途中なのかアサギマダラが数頭いるくらいだっ
 た。

 そんな状況だったのでぼくらがこの島にしか生息しないシロミスジと出
 会えたのは奇跡としか言いようがない。それもどういう具合か、1頭と
 対面した途端、もう1頭が目の前に現れ、あっという間にカップルが成
 立したのだ。

 その間僅かに1,2分の出来事だった。
 白昼夢のように思え、夢中でシャッターを切ったのだった。
 
シロミスジ
シロミスジ
(2019年11月1日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ
シロミスジ
(2019年11月1日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ
シロミスジ
(2019年11月1日 沖縄県与那国島) 
沖縄県の与那国島は日本の最西端にある国境の島だ。年に数回よく
晴れた日には台湾が霞のように遠望出来る。人口は1700人ほどで、
スーパーやコンビニはない。僕らは毎日雑貨屋のような商店で昼食を調
達した。
与那国富士と呼ばれる標高230メートルほどの宇良部岳に登るとシロミ
スジが見られる。山頂直下まで車で行けるが、そこから階段を上り、スス
キが背丈ほどに生い茂った山道をかき分けて行く。前回来た時よりもか
なり荒れていた。頂上にはコンクリートの箱のようなものがあり、そこに
リュウキュウムラサキが翅を広げていた。しばらく待っていると、シロミス
ジが悠然と現れた。
この蝶は今のところ石垣島などには生息しておらず、与那国島まで行か
ないと見られない。
その時、携帯電話が鳴った。蝶友からで「コモンタイマイを採集した」と言
う。蝶友は他にも無尾型のクロアゲハも採集していた。与那国島はいろ
いろな迷蝶が出現することでも、愛好家を惹きつけている。 
シロミスジ
シロミスジ
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ交尾
シロミスジ
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ交尾
シロミスジ交尾
(2015年10月13日 沖縄県与那国町) 
シロミスジ交尾
シロミスジ交尾
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ交尾
シロミスジ交尾
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ交尾
シロミスジ交尾
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
シロミスジ交尾
シロミスジ交尾
(2015年10月13日 沖縄県与那国町)
 
 
 

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