アサヒヒョウモン


アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
 蝶との出会いはツキ、運、偶然など様々な要素があるのだろう。1回
 のチャレンジでいとも簡単に出会いを達成する愛好家もいれば、何度
 挑戦しても女神が微笑んでくれない愛好家もいる。さしずめ僕は後者の
 方だろう。
 アサヒヒョウモンとの出会いを求めて大雪山に登るのは今度で4度目に
 なる。
 最初は2013年7月だった。銀泉台からコマクサ平に登った。切り立つ
 ように見える雪渓はとても怖かったが、コマクサ平はその名のようにコマ
 クサが咲き乱れ、そこから見る大雪の山並みは別世界だった。天気は
 絶好でウスバキチョウとダイセツタカネヒカゲは見られたが、アサヒヒョウ
 モンは目撃出来なかった。
 再挑戦と2016年に今度は黒岳に登った。登りはきつかったが、あの雪
 渓の恐怖を考えるとコマクサ平には行きたくなかった。しかし、この年も
 出会いは叶わなかった。
 「アアサヒヒョウモンならやっぱりコマクサ平だよ」と言われたが、昨年も
 黒岳に登った。朝9時過ぎまで雨が降っていて、頂上は晴れていたが風
 がもの凄く強かった。3度目もダメだった。

 年齢、体力を考え無理かなと思ったが、今年4回目の挑戦をした。今年ダ
 メなら、もう止めようと決意した。
 ホテルの朝食を食べないで朝6時のケーブルカーに乗って、頂上を目指し
 た。何度も休みながらたどり着いた頂上は物凄い強風が吹いていた。
 「去年よりひどいな」と気持ちが萎えて来た。それでも最後の悔いがないよ
 うにしようと、なるべく風が吹かないような場所を探してみた。
 いつもはたくさん飛んでいるコヒオドシも1頭も飛ばない。歩き歩いてここと
 決めた。

 2時間ほどは何も飛ばなかった。しかし、何ということだろう。曇り空が切れ、
 青空がのぞき風も治まって来た。その時、登山道脇の草地にアサヒヒョウモ
 ンがひらりと飛来した。大きな岩の上に乗って夢中でシャッターを押した。
 そこは風衝地のようでじっと待つとまた、やって来た。岩の上から乗り出す
 ようにしてアサヒヒョウモンとの対面をやっと果たしたのだった。
 登山道に止まるものも見られた。ちょっと擦れていたがうれしかった。帰りは
 本当にきつかったが足取りは少し軽かった。
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
 アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山)
 
アサヒヒョウモン
アサヒヒョウモン
(2018年7月20日 北海道大雪山) 


タテハチョウ科へ戻る