スジグロシロチョウ


スジグロシロチョウのカップル
   (2008年3月25日 神奈川県横浜市)

    どれほどの美しき春迎えても
    たたずむ君にかわるものなし

   ロス在住の連村紫龍さんのブログを拝見していたら
   こんな素敵な短歌と巡りあった。

   ほんとに美しい春がやってきた。

   我が家の小さい庭でもボケ、レンギョウ、ユキヤナギ
   アネモネ、サクラソウが一斉に咲き始めた。

   くぬぎの木の周りではスミレも咲いている。都心では
   もう桜が満開に近いと言う。

   カメラを持って野山に出かけた。

   寺山修二も「書を捨てて街に出よう」と言っているでは
   ないか。街もいいが、春はやっぱり野山だ。

   菜の花が一面に咲いていた。

   そこでは気の早いスジグロシロチョウのカップルが愛を
   語らっていた。邪魔をするのも無粋なのでシャッターを
   軽く押して、早々に立ち去ったが、アレレッと思いました。

   愛を語らいながら、オスはしっかりとお食事中なのです。

   MACでハンバーガー食べながら愛を語るというのと同じ
   かなあと思いながら微苦笑でした。
 スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2021年4月1日 新潟県長岡市)
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2017年5月4日  埼玉県武蔵嵐山町)
 
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2016年4月19日 埼玉県武蔵嵐山町) 
 スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2014年6月9日 千葉県市川市)
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2009年4月13日 千葉県市川市)
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2009年5月18日 山梨県大月市)
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2009年4月9日 千葉県市川市)

   蝶といえばモンシロチョウと相場が決まっていたが(?)、いっ
   とき東京からモンシロチョウが消えて、スジグロシロチョウの天
   下になったことがあった。

   ムラサキダイコンソウを観賞用に栽培する家庭が増えたため
   だという説があった。そういえば道端や空き地にムラサキダイ
   コンソウがきれいな花をつけ、その近くをスジグロシロチョウが
   舞っている風景をよく見たものだ。

   ここ数年、都内ではまたスジグロシロチョウが減って、少ない
   ながらモンシロチョウが勢力を取り戻しているような気がする。

   もともとは、あまり明るいところではなく、林縁ぞいのちょっと陽
   射しの強くないようなところに多い。

   地味な蝶であまり採集意欲もわかないのが気の毒だ。
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2009年4月27日 千葉県千葉市)
スジグロシロチョウ
(2006年6月28日  東京都八王子)
スジグロシロチョウ
(2006年6月28日  東京都八王子)
 産卵するスジグロシロチョウ♀
産卵するスジグロシロチョウ♀
(2014年4月9日 千葉県市川市)
スジグロシロチョウの卵
            (2006年6月28日  東京都八王子)

   八王子の林道を歩いていると、スジグロシロチョウのメスが
   盛んに飛んでいる。見ているとひとつひとつ雑草の葉に一瞬
   触れてはまた別の葉に行く。

   自分が卵を産む食草を見分けているのだ。

   「ああ、これはちがうな…」と瞬間で見分ける感覚はものすご
   い能力だ。

   やがて気に入った葉を見つけたのか、小さな卵を葉裏に産み
   つけた。
スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2008年6月10日 千葉県市川市)
 スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ
(2014年8月2日 長野県栄村)


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