ヒメシロチョウ


 ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2014年8月17日 山梨県富士吉田市)
  ひめ(姫)という言葉にはどこか惹かれるところがある。
  はかなげで、気品があって清楚な美しさがある。

  「いや、そんなことはない。けっこうお茶目で、明るく、元気な
  女性の感じがするよ」という反論があるかもしれない。

  でも、ぼくは勝手に控えめで、上品なイメージを「姫」に抱い
  てしまうのだ。

  蝶には名前にヒメとついたものがかなりあるが、その中で
  姫らしい姫はヒメギフチョウとヒメシロチョウではないかと
  ひそかに思っている。

  中でもヒメシロチョウははかなげで、清楚な美しさという点で
  はぴったりだ。

  草原性の蝶で日当たりの良い場所を好んで飛んでいるが
  モンシロチョウやスジグロシロチョウのようにどこにでもいる
  蝶ではない。

  産地はかなり局限され、それも最近は生息数を減らしてい
  る。
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2019年9月2日 長野県佐久穂町)
 
 ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2019年9月2日 長野県佐久穂町)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2019年9月2日 長野県佐久穂町) 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2009年8月14日 山梨県富士吉田市)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2014年8月17日 山梨県富士吉田市)
 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2014年8月17日 山梨県富士吉田市) 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2014年8月17日 山梨県富士吉田市) 
 今年のお盆は我が家にとって1月に亡くなった母の新盆になった。
 12日に仏壇をきれいに掃除をして、13日の朝、仏壇の前に盆棚を
 作った。仏壇から母の写真と位牌を盆棚に移し、そこにキュウリで作
 った馬とナスで作った牛を置いた。

 盆棚にはお花、お菓子、果物、食事、水などを供えた。
 その後、墓参りに行った。

 夕方、素焼きの皿に麻がらを並べ、火を炊いた。家の玄関には母の
 魂が迷わないように白い提灯を灯した。

 母はキュウリの馬に乗ってやって来るのだと言う。
 16日には送り火を炊いた。母はナスの牛に乗って立ち去りがた思い
 でゆっくりゆっくり帰って行くのだと言う。

 新盆を終え、息子が富士山麓に連れて行ってくれた。
 お盆の渋滞が心配だったが、気持ちは清澄で清々しかった。

 広い草原にヒメシロチョウが舞っていた。
 ちらちら、ちらちらと飛び、なかなか止まってはくれない。

 その白い小さな蝶の舞を見ていると、母の魂が踊っているように見え
 てくるのだった。 

ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2009年8月14日 山梨県富士吉田市)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2009年8月14日 山梨県富士吉田市)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2009年7月20日 山梨県富士吉田市)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2015年8月16日 山梨県富士吉田市)
 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2015年8月16日 山梨県富士吉田市)
 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2015年8月16日 山梨県富士吉田市) 
 ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2015年8月16日 山梨県富士吉田市)
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2017年7月15日 北海道函館市)
 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2017年7月15日 北海道函館市)
 
ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2022年5月10日 長野県白馬村)
 
 ヒメシロチョウ
ヒメシロチョウ
(2022年5月10日 長野県白馬村)


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