カラフトセセリ


カラフトセセリ
カラフトセセリ
(2009年7月25日 北海道滝上町)
  カラフトセセリは1999年7月北海道滝上町で発見された。

  季刊誌「ゆずりは」に発見記が載っている。

  最初の採集者は大阪・池田市在住の長沼二郎さんである。大正
  11年生まれというから当時77歳ということになる。

  長沼さんは毎年北海道の観光・採集旅行を奥さんと楽しみにされ
  ていた。この年も7月12日に伊丹空港を発ち北海道に向かった。

  しかし、あいにく雨が続き成果はいまひとつだったという。

  最後の日、旭川空港に向かう途中、滝上町を通りかかった。
  菜の花がきれいに咲いており、奥さんが「写真でも撮っておいたら」
  というので車を止めた。

  カメラを構えるとファインダーの中に小さな黄色いセセリが飛んで
  いるのが見えた。車に戻って捕虫網を取り出し31頭を採集した。

  その小さな蝶が大発見につながる。

  カラフトセセリはヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカなどに広く生息
  している。

  日本には多分牧草に紛れて移入され繁殖したのではないかと推
  測されている。DNAの検査から北米のものに近いことが確認され
  ている。

  こういう僥倖から新発見がなされることもあるのだ。
カラフトセセリ
カラフトセセリ
(2009年7月25日 北海道滝上町)
カラフトセセリ
カラフトセセリ
(2009年7月25日 北海道滝上町)
カラフトセセリ
カラフトセセリ
(2009年7月25日 北海道滝上町)


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