チャマダラセセリ

チャマダラセセリ
（２０１８年５月２２日　岩手県盛岡市）

チャマダラセセリ
（２０１３年５月２６日　北海道音更町）

　北海道の帯広市を訪ねたのは目的があった。
　アポイ岳に登ってヒメチャマダラセセリを観察したいと思ったのだ。

　しかし、今年の帯広は低温の日が続いた。GWが過ぎても雪が降っ
　たりして、春の蝶の発生が２週間近く遅れていた。ヒメチャマダラセ
　セリはまだ未発生とのことだった。　

　そこで急遽、チャマダラセセリを探すことになった。

　この蝶は本州では長野の開田高原や福島と茨城の県境にわずか
　に発生地が残っているが、ほぼ絶滅危惧種に近くなっている。

　帯広在住のフィールドさんとSさんが案内をかって下さった。
　といっても、気温が低くいくつかのポイントを回ってみるが、なかなか
　チャマダラセセリと出会うことが出来なかった。

　「やっぱり今年はまだなのかなあ」と心配になる。

　「じゃあ、最後のポイントを回ってみましょう」とフィールドさん。
　そこは食草のキジムシロが咲く、荒れた草地だった。

　草地をかき分けて行くと、チャマダラセセリが飛び出した。
　ちょっとした水場には吸水に集まっているものも見られた。

　フィールドさんとSさんの執念でチャマダラセセリと対面したのだった。

チャマダラセセリ
（２０１３年５月２６日　北海道音更町）