ヤマキマダラヒカゲ


ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2007年8月1日  長野県浅間山系)
   誰もがキマダラヒカゲは1種だと思っていた時代、ふと疑問を
   持って「サト」と「ヤマ」と2種に分けるべきだと研究した人はす
   ごいなと思う。

   しろうとのぼくには「サト」も「ヤマ」も正直言ってなかなか見分
   けもつかない。採集して標本で実見したわけでもなく、写真で
   区別するのはもっと大変だ。

   キマダラヒカゲが2種だとしたのは高橋真弓氏だ。

   静岡昆虫同好会を率い、この会は特に富士川のギフチョウの
   調査など研究、発展に大きな功績があった。

   下駄を履いて採集に現れたという話がどこかに載っていたの
   を読んだことがある。

   地道でおおらかな研究者の姿が浮かんでくる。

   ふとした疑問が学問の発展の大きなきっかけになる。

   そういう意味では昆虫採集を悪と決めつけるだけでなく、少年
   たちがおおらかな気持ちでネットを振れる環境も必要なのかも
   しれない。
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2023年7月28日 群馬県前橋市)
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2021年4月21日 千葉県市原市)
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
{2016年8月14日 千葉県鴨川市)
ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2008年7月16日 北海道富良野市)
 妻の手に止まるヤマキマダラヒカゲ
妻の手に止まり汗を吸うヤマキマダラヒカゲ
(2015年6月3日 北海道中札内村)
 上高地を訪ねた。

 上高地を最初に訪れたのはもう40年以上前になる。それから
 三回ほど行っている。何度訪れてもここは心洗われる美しさを
 持っている。

 小さな息子たちを伴って河童橋から徳沢に入り、そこから蝶ヶ岳
 に登ったこともあるが、小屋の裏から見た北アルプスの朝焼けの
 美しさは格別だった。

 徳沢まで7キロほど。燃えるような新緑の中をゆっくりと歩いた。
 深く、肺の中まで空気を思い切り吸い込む。

 クモマツマキチョウでも現れないかなと思ったが、この日は肌寒く
 風もちょっと吹いていた。徳沢の手前の梓川の川原で、風に吹き
 流されていく妖しい白い蝶が一匹いたが、あれはなんだったのか。

 蝶の代わりに新村橋では子連れのサルたちが集団でぼくを出迎
 えてくれた。
                      (2009年6月9日)
ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2009年6月9日 長野県上高地)
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2014年7月23日 長野県上高地)
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2015年7月21日 長野県安曇野市)
 ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲ
(2018年7月19日 北海道上川町)


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