シロオビヒカゲ


 シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2015年5月9日 沖縄県石垣市)
 石垣島の小さな林道でクチナシの木を叩いてイワカワシジミを探して
 いた。なかなか見つからなかった。日差しが厳しい。

 しばらく先に竹林があった。何かすばやく動くものがあった。竹林を棲
 家にするシロオビヒカゲであった。
 竹を叩くといくつかのシロオビヒカゲが飛び出して来た。素早く飛んで
 また、竹林の中に潜ってしまう。竹の葉などが邪魔してなかなかうまく
 写真が撮れない。

 また、竹林を叩いて飛び出してくるのを追いかける。それを繰り返した。

 これまでこの蝶はかなり暗い、ちょっとじとっとしたような場所の竹林に
 いるのかと思っていた。しかし、ここは明るい乾燥した林道沿いだ。

 そんな場所にシロオビヒカゲがいるのを知ったのは収穫だった。 
シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2015年5月9日 沖縄県石垣市)
 
シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2015年5月9日 沖縄県石垣市)
 
シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2015年5月9日 沖縄県石垣市)
 
シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2010年3月16日 沖縄県石垣市)
  石垣島、西表島に産するが、1972年に発行された「日本の蝶」
  (藤岡知夫)には「八重山諸島の西表島だけに産し、石垣島には
  産しない」と書かれている。

  石垣島の最初の記録は1969年4月4日、バンナ岳と「日本産蝶
  類標準図鑑」に記載されている。今は石垣島では少ないながら見
  られるようだ。

  この蝶を撮影した日は小雨が降り、北風の影響で気温も15度位
  に下がって、珍しく寒い日だった。

  林道を歩いていると、木の下闇からパッと飛び立った蝶がいた。
  とても敏捷に飛び、目で追っていると、また、木の陰に止まった。

  そっと近づいてやっと撮影した。

  シロオビアゲハは竹林に依存している。その周辺は暗く、いかにも
  ハブのいそうないやな場所である。石垣島のハブはサキシマハブ
  で沖縄本島のハブよりは毒性が少ないと言うが、それでも恐る恐る
  の探索は、気持ちの良いものではない。
 シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2014年11月26日 沖縄県西表島)
シロオビヒカゲ
シロオビヒカゲ
(2010年3月16日 沖縄県石垣市)
ガードレールに止まったシロオビヒカゲ
ガードレールに止まったシロオビヒカゲ
(2013年10月28日 沖縄県石垣市)


ジャノメチョウ科へ戻る