ギフチョウとヒメギフチョウ(2015年)

ギフチョウ 
ギフチョウ
(2015年4月12日 神奈川県相模原市)
 
ギフチョウとミツバツツジ
 今年はギフチョウ受難の春だった。
 神奈川県では3月中旬の温かな天気に促されてギフチョウの羽化が
 始まった。しかし、その後は雨ばかりで気温も低く、雪が降った日もあ
 った。

 羽化準備に入っていた蛹もこの雪でダメージを受け、死んでしまった
 ものもかなりあるという。あと一歩のところ、自然界の厳しさなのだ。

 僕自身も3月は体調を崩し、家にこもってテレビと読書生活の日々だっ
 た。観察に行くことも出来なかった。

 4月の12日、久しぶりの良い天気になった。
 もう少し遅いかなと思ったが、急遽出かけることにした。

 梅はもちろん、桜や馬酔木、ほんのわずか庭先にあるカタクリも終わっ
 ていたが、ミツバツツジがまだ残っていた。
 気温が上がり11時頃になるとギフチョウが姿を見せた。

 きのうまで天気が悪く、お腹がすいているのか、次々と吸密にやって来
 る。やっと羽化出来た新鮮な♀の姿も見られた。 

 受難の春を乗り越えたギフチョウたちが何とか子孫を生き継いでほしい
 と願った。 
ギフチョウ 
ギフチョウ
 
 
 
 
 
 
 
ヒメギフチョウ 
ヒメギフチョウ
(2015年4月18日 長野県朝日村)
  息子が「信州に桜を見に行こう」と誘ってくれた。
 この時期だと高速が渋滞してちょっと体にきつい、そんな心配もした。
 息子は4時に起き、朝5時に迎えに来てくれた。そのせいか高速渋滞
 はまったくなかった。

 安曇野の春は桜が満開だった。のどかで穏やかな里山の春が広がっ
 ていた。渋滞がなかったので寄り道をしてヒメギフチョウの観察に立ち
 寄った。

 午前9時前だったが、着いた途端桜の梢でヒメギフチョウが舞っていた。
 緩やかなヒメギフチョウの舞いが美しかった。

 斜面にはカタクリが咲いていた。ちょっと盛りを過ぎていたが、これも
 絵になる。

 安曇野ののどやかな風景はとてもいい。
 渓谷沿いのヒメギフチョウの発生地は樹間の小さな空間だ。そこにも
 カタクリの群落があった。今年は雪が多かったのか、発生が始まった
 ばかりだった。

 ギフチョウやヒメギフチョウは春の女神と呼ばれている。
 まさにそんな雰囲気をたたえている蝶たちだ。
ヒメギフチョウとカタクリ
ヒメギフチョウとカタクリ
 
 
ヒメギフチョウの飛翔
ヒメギフチョウの飛翔 
ヒメギフチョウ 
ヒメギフチョウ
(2015年4月18日 長野県安曇野市)
 

ヒメギフチョウとカタクリ


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